令和 4 年度 第 1 次試験問題 中小企業経営・中小企業政策 第三十一問 解答と解説

解答

 

4.

 

解説

 

「経営力再構築伴走支援モデルの三要素」についてです。

https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/keieiryoku_kojo/pdf/006_01_00.pdf

中小企業の経営力再構築伴走支援モデル:『ビジネス2.0』の視点:オルタナティブ・ブログ

 

中小企業白書2022年版にも記載があるため、要チェックです。

中小企業庁:2022年版「小規模企業白書」 第3節 経営力再構築伴走支援などの中小企業に対する支援の在り方

 以下、第2-3-41図を見ましょう。

 

さて、問題に進みます。要素が3つで選択肢が4つ、不適切なものを選ぶ問題です。

 

1.具体的な支援手法(ツール)は自由であり多様であるが、相手の状況や局面によって使い分ける。

要素3

2.経営者の「自走化」のための内発的動機づけを行い、「潜在力」を引き出す。

要素2

3.支援に当たっては対話と傾聴を基本的な姿勢とすることが望ましい。

要素1

4.不確実性が高い時代において支援者が取るべき基本的なプロセスは、課題解決策の検討を「入口」とすることである。 

これは課題設定の重要性のところで似た文章が出てきます。が、しっかり文章は誤っているので、仮に混同しても大丈夫なようになっています。

『経営者、その支援者が取るべき基本的なプロセスは、本来、課題設定を「入口」として課題解決を「出口」とするもの。
従来の伴走支援は、補助金等の支援ツールを届ける課題「解決」型に力点が置かれてきた傾向あり。 不確実性の時代は、「経営力そのもの」が問われるため、そもそも何を課題として認識・把握するかという課題「設定」型の伴走支援の重要性が増す。』

というように、課題を何に設定するのかが、まずは入口だよといっているので、4と似た文章ですが異なることを言っています。

4が不適切であり、正解となります。